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青春とは、まだ何者でもない自分。何者かになろうとするその過程。
夢が浮かんでは萎み、あきらめきれないでブザマにもがき、いつも腹をすかしている季節。
映画はそんな”蒼い時”をスクリーンに刻み、観る者に問いかけてくる。
おまえはいったい誰なんだ? おまえはそれで本当に良いのかい?
本書は1970年代以降、日本で製作・公開された青春映画の傑作を約90本集め、
クリエイター、パフォーマー、文筆家が極私的な視点から作品への想いを語った1冊だ。
一人旅、無軌道な反抗、学園ヒエラルキー、歪んだ愛、挫折と自立。
俺たちはもう終わりなのか、まだ始まっちゃいないのか。
時代ごとにスクリーンから漂う匂いは違えど、本質は変わっちゃいない。
未だ成熟しえない者を活写するその作品群、1本たりとも
観ずに死ねるか!
| 第1章/1970’s | ||
|---|---|---|
| あらかじめ失われた恋人たちよ | しりあがり寿 (漫画家) | ボクたちの青春はATGから始まった |
| 夏の妹 | みうらじゅん (イラストレーターなど) | 夏! 妹! 栗田ひろみ!! |
| 股旅 | 春日太一 (時代劇研究家) | 現代と地続きにある渡世人三人組のブザマな青春 |
| 書を捨てよ町に出よう | 園子温 (映画監督) | 青春を描いた映画じゃない。 この映画こそが青春なんだ |
| 旅の重さ | 渚ようこ (歌手) | 〜戻れない戻りたくない日々〜 私は今日まで生きてきました |
| 同胞 | 三留まゆみ (映画イラストライター) | ユウノさんと過ごしたあの熱き日々は 彼らの中で永遠に |
| 青春の殺人者 | 染谷将太 (俳優) | この映画のことは、恐くて出演者の誰にも聞けません |
| 博多っ子純情 | 高橋洋二 (放送作家・ライター) | 同級生・光石研へのシンパシー |
| 十九歳の地図 | 篠崎真紀 (イラストレーター・ライター) |
リアルタイムの絶望は時を経て希望に変わる |
| 恋人たちは濡れた | いまおかしんじ (映画監督) | みっともないの嫌いじゃないよ |
| 森世一 (新宿ゴールデン街「談SINGシネマ」店主) | この体感的青春映画の感動は 今も体内で醸造され発酵し続けている |
|
| 竜馬暗殺 | 森達也 (ノンフィクション作家・ドキュメンタリー映画監督) | 今だからこそ竜馬暗殺2を観てみたい |
| 青春の蹉跌 | 君塚良一 (脚本家・映画監督) | 「脚本」を信じなかったショーケンの身体表現 |
| ㊙色情めす市場 | 向井康介 (脚本家) | トメの臭いがこびり付く新世界の原風景 |
| 祭りの準備 | 阪本順治 (映画監督) | 列車に乗って上京した主人公・楯男の その後を僕が演じていた |
| 喜劇 特出しヒモ天国 | 真魚八重子 (映画著述業) | ストリッパーとヒモが織りなす人間曼荼羅の濃密さ |
| サード | 村上淳 (俳優) | どこへ向けていいかわからない、この苛立ち |
| 帰らざる日々 | 根岸洋之 (映画プロデューサー) | エンドクレジットに覚えた、いいしれぬ哀しみ |
| 桃尻娘シリーズ | 花くまゆうさく (漫画家・イラストレーター) |
一生付き合う名画。テレビ東京さん、ホントありがとう |
| keiko | 内田春菊 (漫画家) | なぜ諦めるんだ、ケイコ! |
| 第2章/1980’s | ||
|---|---|---|
| ヒポクラテスたち | 松崎まこと (放送作家) | 劇中で自殺したランちゃんと 現実に命を絶った古尾谷雅人と |
| 狂い咲きサンダーロード | 高橋ヨシキ (デザイナー・ライター) | 超人神話としての「狂い咲きサンダーロード」 |
| ガキ帝国 | 吉村智樹 (放送作家・フリーライター) |
アホどもが鉄ゲタで闘う「スター・ウォーズ」 |
| 遠雷 | えのきどいちろう (コラムニスト) | 今の日本、全国が「くっくくっく」ですよね |
| の・ようなもの | 山下敦弘 (映画監督) | 笑顔なのに涙が滲んでしまうくだらなさ |
| 竜二 | 大根仁 (映画監督) | 金子正次、我がピカレスクヒーローよ |
| 家族ゲーム | 宮藤官九郎 (脚本家・監督・俳優) | 「家族ゲーム」オレの好きなシーン・ベストテン’14年版 |
| Wの悲劇 | 山戸結希 (映画監督) | この始まり直すことの許されなさ |
| 麻雀放浪記 | 斎藤工 (俳優) | ろくでもない博打打ちの、儚い生き様に僕はしびれます |
| 台風クラブ | 入江悠 (映画監督) | 臆病で妄想狂だった 中学生の頃の自分を思い出させてくれる1本 |
| ドレミファ娘の血は騒ぐ | 暉峻創三 (映画評論家) | 私が「学生テルオカ」役で出演した 黒沢清の例外的青春映画 |
| どついたるねん | 吉田恵輔 (映画監督) | 大阪臭全開の“ジャイアン”がたまらなく愛おしい |
| ビー・バップ・ハイスクールシリーズ | 江本純子 (劇作家・演出家) | 私が愛したヒロシは今、どこに…… |
| 第3章/1990’s | ||
|---|---|---|
| 櫻の園 | 行定勲 (映画監督) | 少女たちの輝き、その一瞬は永遠に |
| あの夏、いちばん静かな海 | 森岡龍 (俳優・映画監督) | 『たけし映画』が他と決定的に違う「なにか」 |
| バタアシ金魚 | タナダユキ (映画監督・小説家) | “始まり”を知らない男の子、 “終わり”を知ってる女の子 |
| 裸足のピクニック | 松江哲明 (ドキュメンタリー映画監督) |
矢口監督にドトールで声をかけられた「純子」の不幸 |
| 愛の新世界 | 板谷由夏 (女優) | この映画の中に20代の私がいた |
| 渚のシンドバッド | ダイアナ・エクストラバガンザ (美容家) |
同級生の汗が刺激的だった90年代、高2の夏 |
| キッズ・リターン | 水道橋博士 (芸人) | まだ誰も始まっちゃいなかった |
| トキワ荘の青春 | 升野英知・バカリズム (芸人) | ラストの相撲シーンでテラさんは 泣いていたのか汗を拭いていたのか |
| 愚か者 傷だらけの天使 | 大谷ノブ彦 (芸人) | 笑わば笑え。負け戦に挑む男こそが俺の憧れなんだ |
| 大阪物語 | 西尾孔志 (映画監督) | 市川準さんと僕が語った『アホやなぁ』を巡る話 |
| 月光の囁き | 町山広美 (放送作家・コラムニスト) | 「好き」と「つきあう」は別のことだから |
| 第4章/2000’s | ||
|---|---|---|
| 東京ゴミ女 | 高田亮 (脚本家) | 片想いが破綻した瞬間、青春が終わる |
| blue | 松崎まこと (放送作家) | 映画への一途な愛を結実させた「君」へ |
| ココニイルコト | 松﨑健夫 (映画文筆家) | 好きなように生きたからええんちゃいますか |
| 害虫 | 前野朋哉 (映画監督・俳優) | ああ…サチ子、未だに僕はキミに恋してる |
| 深呼吸の必要 | 松﨑健夫 (映画文筆家) | 全てが終わった“青春の荒野” |
| ストロベリーショートケイクス | 雨宮処凛 (作家・活動家) | 恋する女子は、みんな惨め |
| ピンポン | 沖田修一 (映画監督) | 振りと用具 |
| GO | 松江哲明 (ドキュメンタリー映画監督) |
人はなぜ“名前”にこだわらずにいられないのだろう |
| ジョゼと虎と魚たち | 長澤まさみ (女優) | 恋は理屈じゃない |
| アイデン&ティティ | 喜国雅彦 (漫画家) | みうらじゅんの「予期せぬ青春リセット」 |
| きょうのできごとa day on the planet | 中井圭 (映画解説者) | 今なお何者でもない 不甲斐ない自分を奮起させた特別な映画 |
| パッチギ! | 鮫肌文殊 (放送作家) | 映画を凌ぐ衝撃的存在! 井筒和幸こそが正真正銘のド不良なのだ |
| 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 | 山本直樹 (マンガ家) | 若松孝二自身の、時代の総括 |
| 愛のむきだし | マキタスポーツ (ミュージシャン・俳優) |
園子温監督の、満島ひかりへの愛がむきだし! |
| SR サイタマノラッパーシリーズ | 美保純 (女優) | 今、揺らすな愛を |
| 第5章/2010’s | ||
|---|---|---|
| ヒーローショー | 松江哲明 (ドキュメンタリー映画監督) |
暴力は無様でダサい。だからこそイタイ |
| 川の底からこんにちは | 辛酸なめ子 (漫画家/コラムニスト) |
“中の下”で生き続けるもう一つの「あまちゃん」 |
| さんかく | 宇多丸 (ラッパー) | みんなが勝手に思い込む。だって人間だもの |
| ケンタとジュンとカヨちゃんの国 | コトブキツカサ (映画パーソナリティ) | 人として不完全な3人を誰が蔑む事ができるのか? |
| ボーイズ・オン・ザ・ラン | 阿部智則 POISON GIRL BAND (芸人) |
男は負け様! 死に様っしょっ!! |
| 私の優しくない先輩 | 吉田豪 (プロインタビュアー) | 中2病の女の子を、 中2病の監督がリアルに描いた傑作 |
| モテキ | 三遊亭王楽 (落語家) | 長澤まさみの手裏剣が刺さらない男とは 友達になれない |
| 桐島、部活やめるってよ | 花くまゆうさく (漫画家・イラストレーター) |
観客席で味わった32年越しの失恋ショック! |
| サウダーヂ | 成海璃子 (女優) | ギリギリの人の体温が伝わってくる |
| ふがいない僕は空を見た | 坂井真紀 (女優) | ちくしょう、青いぜ、空 |
| 先生を流産させる会 | 三留まゆみ (映画イラストライター) | メスの敵は処女である |
| ニュータウンの青春 | ケラリーノ・サンドロヴィッチ (音楽家・劇作家など) |
この「小粒さ」が実に生々しい |
| 死にたすぎるハダカ | 武田梨奈 (女優) | アベラ監督のひねくれ具合がたまりません |
| 恋の渦 | 大久保佳代子 (タレント) | 痺れるまでのポップな名台詞! 「フェラ? そっこーするよ」 |
| みなさん、さようなら | 井上健一 (映画ライター) | 私も今、「団地を出た」ばかりのところ |
| 横道世之介 | 松崎まこと (放送作家) | “あの頃”を思い涙を流すことはあっても… |
| 箱入り息子の恋 | 水野美紀 (女優) | 恋の想いの爆発力よ、恋する男の無敵さよ |
| 親密さ | 森下くるみ (女優/文筆家) | 大切なことは、あの電車の中で起きた尊き一瞬に |
| 地獄でなぜ悪い | 大谷ノブ彦 (芸人) | 映画に恋して地獄の中でしか 生きられなくなった人間のレクイエム |
| 「あの娘が海辺で踊ってる」「おとぎ話みたい」 「5つ数えれば君の夢」 |
カンパニー松尾 (AV監督) | 全作に貫かれる圧倒的な処女性! 山戸結希に見る夢 |
| ばしゃ馬さんとビッグマウス | 犬山紙子 (イラストエッセイスト) | 井の中の蛙ちゃん |
| わたしのハワイの歩きかた | 畑野智美 (小説家) | 榮倉奈々は私に似てる(スタイルと顔は除く) |
| 特集 | ||
|---|---|---|
| 実在していること自体が信じられない存在 秋吉久美子が青春だった |
北尾トロ (ライター) | 「赤ちょうちん」「妹」「バージンブルース」他 |
| 切り取られた記憶の曖昧さ 大林宣彦の青春 |
松﨑健夫 (映画文筆家) | 「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」 「ふたり」「青春デンデケデケデケ」他 |
| 映画を志す者を惑わす高度な「映画ごっこ」 岩井俊二の青春 |
モルモット吉田 (映画評論家) | 「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」「PiCNiC」「Love Letter」「四月物語」「花とアリス」「リリィ・シュシュのすべて」他 |
| モラトリアムを受け止めるために 山下敦弘と「間違えた男たち」の青春 |
宇野常寛 (評論家/批評誌「PLANETS」編集長) | 「リアリズムの宿」「リンダリンダリンダ」「松ケ根乱射事件」「マイ・バック・ページ」「苦役列車」「もらとりあむタマ子」他 |